内科医さらたまの健康ブログ

自己紹介

はじめまして。消化器内科医で医者歴12年目のさらたまと申します。地方都市の市立病院で勤務医をしております。

趣味は動画撮影(といっても怪しいものではなく、旅先動画などを3分くらいのいい感じの動画に仕上げる的なものです)。youtubeのリンクを貼っておきますので、ご覧いただければとても喜びます。

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最近になってTwitterをようやく始めたというSNS音痴なワタクシですが、「地域の皆様の体と健康のよき相談役であること」という自分のmissionの一環として、微力ながら健康情報について情報発信していきたいと思います。

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健康は全てではない。しかし健康を失うと全てを失う

という有名な言葉があります。自覚症状が特になければ、つい忘れがちになってしまう健康のありがたさ。自分もこれまでずっとそうでした。朝早く家を出て途中コンビニで菓子パンや牛乳を買って車の中で食べる。昼間はコンビニ弁当かカップラーメンなどの加工食品を食べる。仕事で遅くなった夜遅くに、一番のご馳走をお腹いっぱいに食べて、夜更かししてスマホを見ながら寝床に入って寝る、といった具合です。とにかく炭水化物が大好物でした。

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こういった生活をほぼ15年くらい続けてきた結果、体重は20歳の頃に比べて58kg→70kgまで増えて、いわゆる完全なおじさん体型になってしまいました。幸い大きな病気はすることはありませんでしたが、腹囲は85cmを超えて、健診のHbA1c(糖尿病の指標)やコレステロールの値は正常ギリギリといった具合で、いわゆるメタボリックシンドロームの一歩手前のところまで来ていたのです。

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それが現在では、腹囲は77cm 体重61kgという20歳頃の体型まで戻すことができました。

やったことは以下のみです。

  1.  起床時にスクワット20回と腕立て伏せ10回を行う 

  2. 起床時にマインドフルネス(瞑想)を10分ほど行う

  3. 食事を食べる時間帯を1日で8時間(12時〜20時)に制限し、それ以外の時間は水・お茶・コーヒーのみとする(間欠的ファスティング

  4. 炭水化物をできる限り減らし、良い脂肪(オリーブオイル、MCTオイルなど)をとる

  5. 23時までには床に入って7時間睡眠時間をとる

  6. 水分を2L/日以上とる

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そうしますと、始めてからわずか1週間ほどで体調の変化が感じられるようになりました。また以前は昼ごはんの後に急に睡魔が襲ってきて、仕事に集中できなくなったりというのが日常的にあったのですが、それも急になくなりました。1日中調子が良い状態が続き、仕事のパフォーマンスが明らかに上がっているのを感じるようになったのです。

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一つ一つは簡単なことであっても、継続するというのは何事でも難しいものだと思うのですが、上記のような効果が実感できたので、今でもずっと続けることができています。

上に書いたのは単なる私の個人的な一例に過ぎませんが、普段の食事がその人の健康状態に深く影響を与えるというのは、昔から言われてきたことでもあります。

すべての病気は腸から始まる

古代ギリシアの医師であるヒポクラテスの言葉です。食べたものは、口から入り腸から吸収されて肛門から排泄されます。私たちが何を口に運び入れるかは私たちの選択に委ねられていますが、その食べ物は、小腸の壁を通って私たちの体の中に入っていきます。腸はまさに体外と体内の接点であり、そこから病気が始まると考えられていたようです。そのため、

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汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ

ヒポクラテス先生はおっしゃられています。私もそういうふうにできれば理想だろうと思いますが、やっぱりケーキとかお菓子とか食べたいという気持ちも十分にわかりますので、辛いところです。私は、祝いの席などでケーキなどを食べる時には、その夜食事を抜くとか翌日ファスティングを行うとかなどをしてなるべくバランスを取るように心がけています。

食べ物で治せない病気は、医者でも治せない

とまでヒポクラテス先生は述べておられます。さすがに、現代に拠点を置く医者の立場としては、食べ物で治せないけれど、現代医療では治せる病気の実例はいくつか上げることはできますが、生活習慣病などでは、確かに食事の大切さは痛感するところです。

まとめ

ということで、どちらかといえば、生活スタイルや食生活などにも意識を置いた内科医ということでご理解いただければありがたいです。

とは言いましても、普段総合病院で診療しておりますのは、進行した癌患者さんであったり、長年経過した生活習慣病の患者さんであったり、また血を吐いて緊急胃カメラが必要な患者さんであったりしますので、薬の大切さや処置・手術の必要性なども十分に肌で感じております。

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その2つのバランスを意識しながら、健康情報についてこれから発信していければと考えております。よろしくお願いいたします。